Skip to main content

sCenes - アワビ貝から生まれた宝石


神戸の山手にて35年以上、高品質な海水パールを事業者に向けて提供してきたパールのプロフェッショナルが立ち上げたパールブランドsCenes(シーンズ)。

昨年夏、ブランドとして初の天然真珠のお取り扱いがスタート。

発売前から熱烈にアプローチしてお店に置かせてもらうことが叶いました。

なかなか目にする機会のない、ちょっと珍しいパールジュエリーのご紹介です。

きっかけはsCenesのこちらのインスタポスト。完全に一目惚れでした。

ブルーやグリーンが複雑に混じり合う神秘的な色合い。

今まで見てきた他のパールとも違う、なんともいえない力強いオーラ。

というかこれはパールなのか??石?でもsCenesだから石なわけないか、、なんて思ったりしながら、とにかく強烈に惹かれました。

こちらの正体はアワビ貝からできた真珠“アバロニパール”と呼ばれるもの。

アワビといえば高級食材が真っ先に思い浮かんだのですが、そのアワビからパールができるというのは初耳でした。

アワビを食べる機会なんて滅多にないですし、ましてや貝殻なんて見たこともなかったのですが、内側にはこんなにも美しい真珠層を持っているんですって。

貝の持つ真珠層が長い年月をかけて中で育まれる真珠に映し出されていくのかと思うととても神秘的です。

今回sCenesがジュエリーに仕立てたのは、カリフォルニア沖に生息する野生のクジャクアワビ貝から採れた小粒の天然真珠。

食用などのためにダイバーが海で採ってきた野生のアワビ貝のなかで育った天然のものです。

天然真珠とはその名の通り、全く人の手を加えずに自然にできた真珠のこと。

養殖真珠は、真珠の元となる核を埋め込むことでできる真珠(とはいえ、真珠層は人工的に作れないので貝が体内で育み生み出したものであることに違いありません)。

アワビ真珠にも養殖産業があります。

巻貝であるアワビ貝の特性上、養殖された真珠もアコヤパールのような真円形ではなく半円形になるのが特徴です。

アワビ貝はほんの小さな切れ目でも死んでしまうので育成が難しいこと、

他の真珠の母貝に比べると成長速度がとても遅いので成長するまでに長い年数がかかってしまうということもあり、

現在も商業的に養殖のアバロニパールを生産しているのはニュージーランドのみになっています。

生産数が多くないこともあってその存在は希少です。

天然真珠は、出てくる確率が非常に低いのでさらに希少。

見た目は流線形のキバのような形のものが多いそう。

全体が真珠層で覆われているので強くて奥行きのある輝きが特徴。真珠層のない部分は黒っぽくなっています。

現在市場に出回っている真珠の99.9%が養殖真珠ということで、天然のものに出会える機会はそうありません。


今回のジュエリーは「天然パールゆえ、欠点のないものではありませんが、天然パールならではの全体像が確認できる裏側が見えるデザインで、できるだけ黒い部分が目立たないようにデザインしました。」とデザイナー吉田さん。

ベビーパールのような小粒のアバロニパールを上質な素材を用いてシンプルかつ繊細に仕立てています。

自然の中で生まれたものだからこその力強い表情にパワーを感じます。

PARKではリングを2型オーダーさせていただきました。


約10号ですが、±3号(7~13号)まではサイズ調整が可能ですので、お気軽にご相談ください。

※サイズ調整は追加料金が税込2,200円~3,850円(号数によって異なります)。約1~2週間ほどでお渡しとなります。

吸い込まれそうになる、キラキラとゆらめく深い海の碧。

アバロニパールの独特な風合いとクラシカルなデザインも相まって、どこかアンティークジュエリーのような趣も感じる2型です。

是非お手に取ってご覧ください。



PARK

Popular posts from this blog

ANSNAM - 脱力感の中にある洗練「Lurie Pants」

2019年に発表され、アトリエ限定で展開されていたモデル。 サックス奏者、役者、画家と多彩な顔を持ち、 70〜80年代のニューヨークのアンダーグラウンドシーンを象徴するキーパーソンの1人でもある ジョン・ルーリーをイメージして製作された "ルーリーパンツ"。 股上はやや深く、ウエストはややゆったり。 腰周りとヒップはゆとりのある設計。 昔の セーラーパンツのパターンに着想を得た、 脇線のない 一枚のパーツで片足をぐるりと包んだミニマルな構造が特徴です。 一見すると控えめで、 シンプルなセミワイドのトラウザーズ。 ですが、 その計算された構造が 不規則でユニークなシルエットを描き出します。 脚の動きに合わせて、ゆるっと見えたり、シャープに見えたり。 歪なバランスがルーズでクール。 そんなルーリーパンツが25SSシーズン初めてコレクション入りしたとのことで、 今回はコレクション生地にプラスし、PARK用にいくつか生地を選ばせていただきました。 Lurie Pants material:Cotton(Italy) color:Navy size:02/03/04 ¥77,000(inc tax) 25SSコレクション生地。 不均一なムラがデニムのアタリのような、 イタリア製のムラ染めコットン。 一見 硬そうに見えてソフトでしなやか、というギャップに驚きます。 個人的には、一番モードな雰囲気があると思う生地です。 color:Lt.Gray color:Natural Lurie Pants material:CottonLinen color:Lt.Gray/Natural size:02/03/04 ¥74,800(inc tax) ANSNAMドライショートパンツにも使用されていた、ガシッと力強い風合いの国産コットンリネン素材。 ショーツでお持ちの方も多いかと思いますが、気持ちのいい履き心地は変わらず、気を使わずにガシガシ洗えて通年での着用が可能。 履きやすい生地感だからこそ、淡い色みでもチャレンジしてもらいやすいのではと思い、2色をセレクトしました。 Lurie Pants material:CottonLinen color:White×Black Navy size:02/03/04 ¥74,800(inc tax) フレンチワークのヴィンテ...

ANSNAM - Patched Shirts

ANSNAMより、シャツが到着しました。 Patched Shirts color:Mix(Italian fabric) size:01/02/03 ¥107,800(inc tax) Patched Shirts color:Blue(Indian Silk) size:01/02/03 ¥96,800(inc tax) デザイナーの中野さんが「作っていて楽しかったです」と話してくださったシャツ。 ヴィンテージピースから着想を得たというパッチワークモチーフが印象的な“Patched Shirts”です。 ベースとなるのは、程よくリラックス感のあるサイジングのレギュラーカラーシャツ。 ポケットや前立て、エルボーパッチなど、パッチワークのように重ねられたパーツには、 ANSNAMのアトリエに揃う多彩な生地がふんだんに使用されています。 155cm 01サイズ着用 ヴィンテージの古いカーペットを転写したという華やかなプリントが目を引く、イタリア製のビスコースキュプラ素材を使用した Mixカラー。 シルクのように滑らかな光沢とドレープが美しいビスコースキュプラに、部分使いされた立体的な素材のコントラストがユニーク。 155cm 01サイズ着用 インド産シルク100%の生地を使用したBlue。 胸ポケットにはアフリカの手織り生地、袖元には太畝のコーデュロイ、サイドポケットには梳毛のウール生地など、異なる素材でグラデーションに。 さまざまな生地が使われているので眺めているだけでもつい心が躍りますが、それぞれの生地の個性を際立てながらも一着の中で見事に調和させ、エレガントにまとめてしまうセンスに、ただただ感動。 無造作なようでいて計算された、異なる色柄やテクスチャーの組み合わせ、デザインのバランスが絶妙です。 一枚で主役になるシャツなので、過剰になりすぎないようにベーシックカラーの無地のボトムスで合わせるのが個人的には好み。 コットンやリネンなどカジュアルな素材を合わせて、シャツの上品な素材感やデザインとの対比を楽しみたいです。 PARK tel :  070-8423-3302 mail :  parkkyoto@icloud.com instagram :   http://www.instagram.com/park_shinmachi on...

forme - for summer

formeより、25SS新作モデルのご紹介です。 ff-137 Low Shoes LAST No.12 color:Black lamb leather(Italy) size:3/3H/4/4H/5 ¥79,200(inc tax) 軽装になる春夏のスタイリングに合わせやすいデザインと、重さを感じさせないパターンバランスを意識して製作されたforme流のfor summer ローファー木型を使用した新作モデル、Uチップダービーシューズ"Low Shoes"です。 シャープなフォルムに 低めのトゥがエレガントで、見た目に軽快な雰囲気。 ローファー木型を使用した紐靴はブランド初とのことで、2アイレットのデザインと 広めの履き口により脱ぎ履きがとても簡単です。 紐があることでフィット感の調整ができるのはもちろん、見た目にも引き締まった印象を与えてくれるように感じます。 特徴的なのが、芯を省いたつま先と、仕上げの工程に一手間を加えた柔らかな素材感。 先芯がないことで指先周りに感じるストレスがなく、つま先まで柔らかくて驚くほど軽い! そして、その履き心地の快適さをさらに後押しするのはイタリア産のラムレザー。 製品完成後に水通しを行うことで、柔らかな風合いを一層引き出しています。 水通しによるソールなどへのインクの移染は、あえてそのまま活かした加工に。 U字の手縫いモカは、先芯がないことで潰れやすくなるつま先の形 を保つためのディテール。 それがデザインのアクセントとなり、靴全体に立体的な表情を加えています。 程よく力が抜けていているけれど、軽すぎない。 ミニマルなスタイルの中に、formeらしい個性が光ります! ラムレザーは、履き始めから非常に柔らかいのが特徴ですが、2週間くらいでさらに柔らかくなるとのこと。 展示会で見せていただいた履き込んだサンプルが、くったりと味のある表情でとてもかっこよかったです! サンダルやスニーカーよりもきちんとした印象を与えつつ、ラフに履けるバランスが魅力の一足。 足を入れた瞬間から感じる柔らかさと軽さ、そして春夏のスタイリングとの調和をぜひお楽しみください。 PARK tel :  070-8423-3302 mail :  parkkyoto@icloud.com instagram :   http://ww...