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ANSNAM - 脱力感の中にある洗練「Lurie Pants」


2019年に発表され、アトリエ限定で展開されていたモデル。

サックス奏者、役者、画家と多彩な顔を持ち、

70〜80年代のニューヨークのアンダーグラウンドシーンを象徴するキーパーソンの1人でもある

ジョン・ルーリーをイメージして製作された"ルーリーパンツ"。


股上はやや深く、ウエストはややゆったり。
腰周りとヒップはゆとりのある設計。
昔のセーラーパンツのパターンに着想を得た、脇線のない一枚のパーツで片足をぐるりと包んだミニマルな構造が特徴です。

一見すると控えめで、シンプルなセミワイドのトラウザーズ。
ですが、その計算された構造が不規則でユニークなシルエットを描き出します。

脚の動きに合わせて、ゆるっと見えたり、シャープに見えたり。

歪なバランスがルーズでクール。


そんなルーリーパンツが25SSシーズン初めてコレクション入りしたとのことで、今回はコレクション生地にプラスし、PARK用にいくつか生地を選ばせていただきました。









25SSコレクション生地。

不均一なムラがデニムのアタリのような、イタリア製のムラ染めコットン。

一見硬そうに見えてソフトでしなやか、というギャップに驚きます。

個人的には、一番モードな雰囲気があると思う生地です。






color:Lt.Gray





color:Natural


Lurie Pants
material:CottonLinen
color:Lt.Gray/Natural
size:02/03/04
¥74,800(inc tax)


ANSNAMドライショートパンツにも使用されていた、ガシッと力強い風合いの国産コットンリネン素材。

ショーツでお持ちの方も多いかと思いますが、気持ちのいい履き心地は変わらず、気を使わずにガシガシ洗えて通年での着用が可能。

履きやすい生地感だからこそ、淡い色みでもチャレンジしてもらいやすいのではと思い、2色をセレクトしました。





フレンチワークのヴィンテージウェアにあるような、ガチっとしたごま塩素材をイメージしつつ、柔らかな膨らみを持たせたFendartオリジナルのコットンリネン。

荒々しく力強い見た目をしていますが、着用すると柔らかなドレープが生まれ、洗練された印象に。







デザイナー中野さんがイタリアで見つけたヴィンテージリネン生地をイメージに国内工場で織り上げられたオリジナルのリネン生地。
初めのシャキッとした印象から、経年変化でかなり表情が変わりそうな生地です。









私は復刻ヴィンテージリネン生地をチョイス。

ハイウエスト気味で裾はロールアップしております。生地の経年変化も楽しみです。



オーナーコメント・・


約一年前、PARKのボトムスの提案について考えていたタイミングで、24AW展示会に訪れたとき偶然出会ったのが、国産コットンリネン素材(Natural)のルーリーパンツでした。

ルーリーパンツは、ドライショートパンツ以外で初めて手にするANSNAMネームのパンツでした(daliesはまた別として)。
ブログを読んでいて元々興味があったのですが、コレクションにも出ていなくて見る機会がなかったので、まず嬉しかったです。
さらに素材は、ショートパンツで日頃から愛用していたコットンリネンときた。
期待をふくらませながら試した瞬間に、もう心は奪われていました。
目立った装飾的なディテールは一切なく、限りなくシンプルなのに、ここまで個性が出せるのかと。
気張ってない感じなのに、格好がいい。
リラックス感はありながら、柔らかい印象になりすぎずにちゃんと男らしさがあるんです。

ひょんなことで手に入れることができたそのルーリーパンツを、四季を通して履き続け、その着心地のよさ、扱いやすさ、スタイリングのしやすさを実感。
色んな生地で試したい、提案したいとふつふつ考えていたら、まさかのコレクションに登場。
待っていました!ということで、中野さんと相談しながら生地を選んできました。
年間通して楽しめるコットン・コットンリネン素材と、夏らしいリネン素材(全ての生地が手洗いOK表記)。

どの生地も柔らかくしなやかで、経年変化を楽しめる生地になっています。


バイアスウールシャツ、牛飼いシャツ、プレーンシャツと、気に入ったモデルは生地バリエーションを揃えて展開してきましたが、ルーリーパンツ、間違いなく名品です!!



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