Skip to main content

谷吹 - デッドストック生地に新たな命を吹き込む


この度ご縁があり、新しくボトムスブランドとのお取り組みがスタートしました。


谷吹(やぶき)

2024年春夏シーズンにスタートした、国内外のデッドストック生地、その中でも残反と呼ばれる洋服として使用される予定のない生地を用いて、一本のボトムスを製作するプロジェクト。


写真は展示会の様子。国内外含め、80〜90年代のものから中にはもっと昔のものもあるというデッドストック生地は、当時ならではの色柄や趣のある風合いが魅力的で、今見ても美しく、上質なものが沢山。
これらは元々紳士スーツなどに使用される用途で作られた生地で、用尺が足りず使い道がなくなってしまったもの。
国内のテーラー、工房、ファクトリーにはこうした残反が使われずに眠っており、その多くが最終的に廃材として処分されてしまうのだそう。
谷吹のものづくりは、そんな行き場を失った生地たちを適正な価格で買い取り、集めるところからスタートします。


縫製を手がけるのは、昔ながらの洋裁店などで技術を積み重ねてきた腕の立つ職人。

移り変わる時代の中で手仕事での需要が減る中、こうした職人たちと手を取り合いながらものづくりを行なっています。




目を向けられないような魅力のある生地と腕のいい職人を繋ぐ、谷吹の表現するスタイルがまた素晴らしい。

生地のもつノスタルジーな空気感に独自のセンスとパターンテクニックを盛り込み、モダンなスタイルへと昇華させています。

毎シーズン1型をコレクションとして発表。
ひとりの人物を着想源とし、そのイメージをデザインに落とし込んでいます。

 



今回PARKがセレクトしたのは、某歌手からイメージして製作された"YANASE"。

深めな股上、ノータック、センタークリース。
適度にリラックス感のあるテーパードシルエットが特徴のスラックス。
バックスタイルはパッチポケットでカジュアル感のある仕上がりです。




一着分の生地から作られているので一つの生地につき一本限りの生産。
サイズはフリーサイズです。
ウエスト後ろゴム、フロント内側ドローストリング、ベルトループ。
シングル仕上げになった裾はヘム幅が12cmと長めにとられているので丈出しが可能だったりと、フリーサイズながら色んな身長、体型の方が着用できるような工夫が凝らされています。


谷吹の生地ストックの中から今シーズンはこちらをチョイスさせていただきました。


YANASE
color:Ivory
Ramb Wool70% Cashmere30%(made in BRITAIN)
size:Free
¥38,500(inc tax)




YANASE
color:Chestnut
Wool100%(Doumeuil)
size:Free
¥38,500(inc tax)




YANASE
color:St.Brown
Wool100%(Ermenegildo Zegna)
size:Free
¥38,500(inc tax)




YANASE
color:Shark
Wool100%(Loro Piana)
size:Free
¥38,500(inc tax)




YANASE
color:Rain Brown
Wool100%(Nina Rich)
size:Free
¥38,500(inc tax)

生地との出会い、職人たちとの出会いがファッションデザインでひとつに繋がり生まれたone offなピース。
ヴィンテージショップで一点ものを選ぶような感覚で、お選びいただけたら嬉しいです。




Popular posts from this blog

Sara Finchley - "Khloris" Series & Silver Misanga Order Event

こんにちは。本日は2月のイベントのお知らせです。 さまざまな土地に根付く文化や技術を織り交ぜながら「洋服以外」のものづくりを行うSara Finchley(サラフィンチリー)。 2025年2月21日(金)〜3月2日(日)の期間、 「Sara Finchley "Khloris" Series & Silver Misanga ORDER EVENT」を開催いたします。 本受注会では、 Sara Finchleyの普遍的なテーマのひとつである「花」をテーマにした"Khloris(クロリス)"シリーズのリング&ナローブレスレットと 昨年5月の開催時にも好評いただいた定番のシルバーミサンガ4型(Polygon・Confetti・Alley・Champagne)をご覧いただけます。 "Khloris" Series 花弁、蔦、茎、種 花そのものの命の流れがシルバー925を用いて表現された"Khloris"シリーズ。 ウォレットチェーンがシリーズの原型となり、そこから他のアイテムが生まれたそう。 今回は現在8型あるラインナップの中から、今の自分たちの気分にフィットするリングとナローブレスレットを選ばせていただきました。 緻密な細工が生み出す 美しい造形、燻し磨き上げられたシルバーの表情が素晴らしく、 身につけるたびに高揚感が高まります。 Saraさんにサンプルを見せていただいた時から素敵だな..と思っていたシリーズなので、今回みなさまにご覧いただける機会を設けることができて嬉しいです。 どちらも細みのデザインなので、シンプルな他のジュエリーとの組み合わせもおすすめです! "Khloris" Ring silver925 6-7号 ¥44,000(inc tax)  10-11号 ¥46,200(inc tax)  14-15号 ¥46,200(inc tax) 18-19号 ¥46,200(inc tax) 20-21号 ¥48,400(inc tax) 24-25号 ¥48,400(inc tax) ※号数はリングゲージ棒での計測値を表しております。 デザイン上、装着する指によって表記サイズよりやや大きく感じられる場合がございます。 "Khloris...

BISOWN - 日本のクラフトマンシップを根底につくられた大人の心地よいリアルクローズ

この度、新しくお取り組みがスタートしたブランドをご紹介いたします。 BISOWN(ビソウン) 「日々を豊かにする装い、気取らない訪問着、心地の良い普段着、自らのための、美装、日装」をコンセプトに24SSシーズンにスタートしたユニセックスブランド。 日本の産地の特色を生かしたオリジナル素材を中心に、「古、和、洋、用」の美を重んじながら自然の強さや美しさ、儚さを身に纏うことのできる衣服を提供する。 ディレクター兼デザイナーを務めるのは、都内のセレクトショップでバイヤー、ブランド・ディレクター、ハウスブランド開発等を歴任してきた中出由佳氏です。 「昔からメンズウェアが好きで、女性がメンズウェアを着た時のバランスが好きなんです」と中出さん。 コレクションには、 メンズの普遍的な要素をベースとしたユニセックスアイテムと、フェミニンなエッセンスが取り入れられたウィメンズアイテムがラインナップ。 日本のクラフトマンシップを根底に、素材やディテールにこだわり誠実につくられたプロダクトには、彼女がこれまでに培ってきた経験と服への審美眼、自身のスタイルが反映されています。 ベーシックながらもどこかモダンでシック。 着る人が自然体で日々の装いを楽しむことができる心地のいい服。 そんなBISOWNの纏う空気感に惹かれました。 BISOWNとしては3rdシーズン目となる25SSコレクション、PARKではシグネチャーのデニムパンツとTシャツにフォーカスをあてました。 まずは、デニムパンツが到着しています。 155cm size1着用 BISOWN DENIM color:Bleach Women's size:1/2 Men's size:3 ¥41,800(inc tax) 1900年代初めから操業を続けている機屋で企画生産されたBISOWNオリジナルデニム素材を使用した定番の5ポケットデニムパンツ。 太番手の糸を使用しているとのことで頼もしい生地感ですが、履き心地は軽くて柔らか。 ピュアインディゴで染色されたブルーにブリーチ加工を施したBleachカラーは自然な色落ちが素敵です。 男女共通のデザインが多いBISOWNですが、独自のサイズ展開を取り入れているところにも注目です。 例えば、こちらのデニムパンツ。 ウィメンズサイズ(1・2)、メンズサイズ(3〜)で 男女の骨格差に...

Sara Finchley - オーダーについて "Khloris"Ring&Narrow Bracelet編

2025年2月21日(金)〜3月2日(日)の期間、 「Sara Finchley "Khloris" Series & Silver Misanga ORDER EVENT」を開催いたします。 本受注会では、 Sara Finchleyの普遍的なテーマのひとつである「花」をテーマにした"Khloris(クロリス)"シリーズのリング&ナローブレスレットと 昨年5月の開催時にも好評いただいた定番のシルバーミサンガ4型(Polygon・Confetti・Alley・Champagne)をご覧いただけます。 "Khloris" Series 今回PARKではリングとナローブレスレットをセレクトしました。 共通のデザインであるお花のパーツはそれぞれのアイテムに最適なバランスになるようサイズにこだわりましたとSaraさん。 さらに驚いたのが、そのお花を連結している丸カンのリンク部分。ひとつひとつ丁寧に溶接されていて継ぎ目がないんです..!なんと芸の細かい... こういった細部に宿る美意識とディテールの積み重ねが身につけた時の高揚感に繋がっていると強く感じます。 ・素材について シルバー925を使用し、仕上げに燻し磨きをかけています。 手作業による仕上げのため個体差がございます。 ・サイズについて front style サンプル左から 6-7号/10-11号/14-15号/18-19号/20-21号 back style "Khloris" Ring silver925 size:6-7号/10-11号/14-15号/18-19号/20-21号/24-25号 ¥44,000(inc tax)〜¥48,400(inc tax) お花のパーツの数と連結している丸カン(大・小)の組み合わせでサイズの幅をもたせたリング。 サンプル6-7号を試着していきます。 付け根周りより関節の方が大きい骨太な手の私。 リングのサイズは関節部分を通る号数で選んでいます。 左手の薬指は7号。 薬指(7号)には付け根部分にゆとりのあるサイズ感となりました。 関節で止まるので抜け落ちることはなさそう。 人差し指は9号。 指のかたちに沿わせるようにチェーンを動かしながらぐーっと押し込むと入りました。 指のかたちに合...